【 私の中で何かが変わった 】


 中学生の頃から、本読みなどさせられると思うように話せないことがありましたが、自分では緊張している為と思い、病気としては考えずに年月は経っていました。しかし、二人目の子どもを出産した翌年より声が上手く出せないようになり、徐々に悪くなるのが自分でもわかりました。病院で検査を受けましたが、医師からは「異常なし」、「仕事はできるの?」というようなことばもあり、傷つき落ち込む日々が続きました。そのような時、新聞に掲載された痙攣性発声障害の記事を読みました。原因もわからずに不安な日々を送っていましたが、これをきっかけに診断を受けることができ、今までの苦しみが解消されました。 同時に、この病気と今後どうつきあっていこうかと考えられるようになりました。「SDだから」と、逃げてばかりはいられないのだと自分に言い聞かせるこの頃です。SDの事を知っている人は、わずかです。こうした状態で悩んでいる人がいることを多くの人に知っていただければ、どんなに楽になるだろうかと考えずにはいられません。私を含め、SDを持つ人の生活上の支障が少しでもなくなるように願っています。