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SDの会の新年会がおこなわれました
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2002年1月19日に新年会が行われました。
新年会では、お酒を飲みながら、皆さんでちゃんこ鍋を囲みました。
笑い声が絶えない楽しい話もあれば、不安を先生に打ち明け、治療法についての真剣な話し合いもありました。
日頃思っていることなど話が尽きず、遠方から参加の方々とお別れした後、二次会となりました。
ここでもいろいろな質問等が飛び出し、私達自身があまりにも自分の病気に対して知らな過ぎるため、
「テーマを決めて、何回か勉強会を開きましょう!」という会員の声があがりました。
皆さん、声に関する基礎的なこと、自分の声の特徴や場面によって変わる声の状態、
病気について等、どのくらい理解していますか?
今後、先生方にもご協力をお願いし、今春よりテーマを決めて定期的に勉強会を開くことを計画しています。
多くのご意見・ご提案を事務局までお寄せ下さい。
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新年会参加者の声 |
会に参加した時にいつも思うのですが、結構おしゃべりが好きだったのではないかと思うような方にたくさん出会います。
私もその一人です。しかし、私はこの病気になってからは、人と話をするのが苦手になりました。
それは私の中で話をする楽しさよりも、私の話し声を聞いて相手がどう思うかという不安感の方が大きいからです。
しかし、会の方と話をする時はそれがないため、話をすることの楽しさを思い出させてくれます。
また、会話することによって、脳に「話す=楽しい」と伝達されて脳が刺激され、
いい効果をもたらしているのではないかと思います。
特に新年会のように食事をしながらのおしゃべりはとても楽しく、私にとってはとてもよかったです。
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SDの会パンフレット完成
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昨年12月にパンフレットが完成しました。
表紙はSDの会のシンボルでもある幾つも重なり広がっていく「輪」をモチーフに
温かみのある明るい黄色でまとめられました。
内容もわかりやすく、病気についての紹介から患者の抱える問題まで取り上げられています。
先生方からも追加発送のご依頼をいただき、今後、医療現場でも広く活用されることが期待されます。
作成作業・アンケート等、ご協力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。
( HPでパンフレットの全文を掲載しています )
【 謝 辞 】……………………………………………………………………………………………
SDの会パンフレットは、大和証券福祉財団の助成金により実現しました。
この場をお借りしまして、厚く御礼申し上げます。
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パンフレット全文掲載 (1) けいれん性発声障害(SD)とは
Spasmodic Dysphonia(略称SD)
けいれん性発声障害(SD)は、発声時、過度に喉の筋肉が緊張し、
声の詰まりや途切れなどの症状があらわれる病気です。
かつては、心因性の声の病気とされてきましたが、
近年は、運動プログラムを制御している神経系の障害であるジストニアの一つとしてとらえられています。
多くの場合、SDは突発的に声帯の閉鎖を引き起こし、その結果、喉をぎゅっと閉めつけたような話し方になり、
声が不自然に途切れたり、震えたりします。
また、稀な症例では、話している途中で声帯が開き、息漏れの多いささやき声になることもあります。
あるいは、これらの症状が入り混じる場合もあります。
患者は、話すのに努力を要するようになり、そのためにかえって緊張したり、不安になったりします。
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パンフレット全文掲載 (2) SDの原因
SDの原因は、いまだ明らかにされていません。
一部の研究では、大脳基底核と呼ばれる脳のある部分の異常な働きによるものではないかという報告があります。
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パンフレット全文掲載 (3) 鑑別診断が大切
SDは稀な病気で、その症状は、しばしば他の音声の病気と間違われることがあります。
声の使い過ぎ、喉頭炎、吃音、音声振戦、機能性発声障害あるいは心因性発声障害との鑑別が必要です。
音声外来(耳鼻咽喉科)のある病院をお訪ねください。
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